【ひな祭り】愛知県の桃の節句菓子、"おこしもの"を作ってみた
こんにちは
ジュンベリー(@juneberryrose)です。
愛知県尾張知多出身の私は、おばあちゃんが作るおこしもののお手伝いをするのが好きでした。
おこしものは米粉で作るため、翌日には固くなってしまいます。
そこで今回は、米粉と白玉粉をブレンドして固くなりにくいように仕上げていきます。
また、蒸し器がないので茹でて作ってみました。
おこしものは愛知県の郷土菓子
こどもの頃からなじみのあるおこしもの(おこしもん)でしたが、調べていくと愛知県の郷土菓子ということを知りました。
特に旧東海道のある地域でよく作られていたよう。
桃の節句に女の子の健やかな成長を願って作られていたおこしものは、木型に生地を押し入れたら型を起こして外します。
そのようすから、型を起こす⇨"おこしもの"といわれるようになっていきました。
材料(4個分)
材料名 | 分量 |
---|---|
上新粉 | 100g |
白玉粉 | 100g |
ぬるま湯 | 200㎖ |
食紅(赤・黄色) | 適量 |
よもぎ粉末 | 適量 |
木型 | 1つ |
おこしものの木型は以下のリンク☟から購入できます。
粉は上新粉と白玉粉を半々で作りましたが、白玉粉ともち粉がはじめからブレンドされているだんご粉でもできます。
また食紅の緑は、家にあったよもぎ粉末で代用しました。
作り方
① 生地を作る
② 色付けする
③ 型付けする
④ ゆでる
① 生地を作る
ぬるま湯を少しずつ入れながら、
かき混ぜていきます。
粉っぽさが減ってきたら、
耳たぶくらいの固さになるように手で押しまとめます。
色付けしない生地を多めに残し、色付け用に小さく3つに分けます。
② 色付けする
黄色と赤の食紅とよもぎ粉末をそれぞれ小皿に入れ、
少量の水(分量外)を入れて溶き、小分けした生地を入れてもみこみんで色付けします。
素手で触ると手についてしまうのでラップに包み、色が移っても大丈夫なように明るい色から順に色付けします。
この作業が思いの外大変で、中々色がなじまず食紅とよもぎ粉末を追加で溶かし入れてもんで、を繰り返している途中でやめたくなりました (´;ω;`)…
こんなに大変だった記憶がないので、多分おばあちゃんがやってくれていたんだろうな。。
③ 型付けする
木型に上新粉(分量外)をまぶします。
これを忘れると、きれいに型から外れません。
色付けした生地を細かくちぎって丸め、すき間をあけながら適当に入れていきます。
あ~これ、大きくちぎりすぎた感は否めないけど、当時と同じ光景だ~。
懐かしくなってきてモチベーションUP (^_-)-☆
この上から色付けしていない生地を押しつめていきます。
型を起こし、(※この作業から"おこしもの"といわれるようになったそう)
そのまま机に打ちつけるように数回落とし、型から外します。
これが部屋中に響くくらい、結構大きな音が出て耳が痛い。。
でもこの音を聞いて、当時の情景がさらに蘇えってきたぞっ (^^♪
型づけをし終わり、余った生地は丸めました。
④ ゆでる
沸騰したお湯に入れていきます。
片側が浮かんできて、
全体が浮いたらさらに3分茹でて、
取り出します。
これで完成です!
作ってみた感想
おこしものづくりのお手伝いをしたのはすでに30年以上前ということと、1人で作るのははじめてだったこともあり、うまく作れるか心配でした。
でも、色付けする作業や型につめていくところ、型をおこしトントンと打ちつけて生地を外すところは、当時の情景が脳裏に浮かび上がってきてなんとも懐かしい気持ちになりました。
桃の節句を祝ってもらっていたけれど、いつの間にか祝う立場になっていたことにもふと気づき、感謝の気持ちとともに郷土菓子づくりを大事にしていけたらいいな~としみじみと感じました。(^-^)